
第9回アイデア発明コース 活動レポート
- たくちゃんせんせー(佐藤 琢朗)
- 11月29日
- 読了時間: 3分
――「声」が背中を押した、4人の挑戦――
教室に、タブレットとノートPC。
その周りを囲むように座る4人の子どもたち。
いつもの発明コースの風景に、「声解析」が加わりました。
「自分の声って、こんなに頑張ってたんだ」
今回のテーマは、
自分たちでつくり上げた発明プレゼンを声解析を使って磨き上げること。
タブレットに向かって、ひとりずつの普段の声を解析します。声から自分が人に与えている影響を見ることができます。
そして、本番さながらに発表。発表中も声の高さや強さ、感情のゆらぎがグラフになって現れます。
アイデアを語る場面で、一気に感情が跳ね上がる子
緊張で声が小さくなりかけても、「ここだけは伝えたい」と最後にグッと上がる子
聞き手に寄りそおうとする、やわらかいトーンを自然に出せている子
数字と波形で「自分の良さ」を見せられたとき、子どもたちはちょっと驚いた顔をして、それからゆっくり、誇らしそうな表情に変わっていきました。
今回の指導では、欠点探しはしません。
「ここがダメ」ではなく、
「この部分の声、めちゃくちゃ伝わってるから、ここで“間”をとろう」
「いちばんワクワクしてるところを、もう少しゆっくり話してみよう」
と、その子の“強みの声”をどう生かすかに集中しました。
ホワイトボードに並んだ、4つの名前

今年も熊本県発明工夫展の結果が届きました。
ホワイトボードに、ひとつずつ名前を書いていきます。
追川颯太 優賞
樅木慧二朗 NHK賞
後藤鈴菜 KAB賞・平田機工賞
陳田彩華 優賞
参加した4名全員が入賞。
そのうち2名は特別賞を受賞し、全国の発明工夫展に出品されることになりました。
アイデア × 声 × 未来
アイデアを形にする力に、
伝わる話し方という「声のデザイン」が加わると、子どもたちの可能性は一気に広がります。
発明する力
伝える力
自分の声を好きになる力
この3つがつながったとき、子どもは「発表させられる側」ではなく、「世界に提案する側」に変わっていきます。
次回は、いよいよ「スーパープレゼン大会」へ
次のステージは、深堀コース × アイデア発明コースの合同企画『スーパープレゼン大会』。
深堀コースでじっくり研究を重ねてきた子どもたちと、アイデア発明コースで磨き上げたアイデアと声を持つ子どもたちが、一堂に会します。
自分の研究や発明を、
自分の言葉と、自分の声で、
聴いてくれる人の心に“刺さる”形で届ける。
第9回は、「結果」とともに、
子どもたち自身が**「自分の声を信じてみよう」と思えた回**でした。
次回のスーパープレゼン大会では、その声が、さらに遠くまで届いていくはずです。














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